VirtualBoxの固定サイズVDIの容量を増加させる方法 その1

ここ最近はVirtualBoxのことについて書いていましたが、その中で困ったことがありました。

当初は仮想マシンのストレージサイズを8GBにしていました。大したことはしないのでそれでOKだろうと思ってそうしたのですが、作業を進めていくとそれでは足りなくなっていきました。

で、サイズを増加させようと思ったところ、簡単にはできないことが判りました。

というわけで、今回はその件について書いてみたいと思います。

ストレージの「可変サイズ」と「固定サイズ」

VirtualBoxの仮想マシンを作成する際、その作業工程の中でOSをインストールするストレージの容量を決定する部分があります。

そこでは「可変サイズ」と「固定サイズ」が選択できます。

仮想マシン作成時の可変サイズか固定サイズを選択するウインドウ

仮想マシン作成時の可変サイズか固定サイズを選択するウインドウ

「可変サイズ」は後でサイズ変更が可能です。「固定サイズ」にするとより高速に動くそうですが、そのままではサイズ変更はできません。

ただ、VirtualBoxのGUIからはできないものの、ターミナルからですとコマンドで「可変サイズ」と「固定サイズ」を変換することが可能です。

以下からその工程を書きます。

1)変換して容量増加

まず以下のコマンドで固定サイズのVDIを可変サイズに変換&コピーします。これには少し時間がかかります。

VBoxManage clonehd (コピー元のVDI名) (コピー先のVDI名) --format VDI --variant Standard

ここで注意点です。最初に私はVDIが保存されているフォルダに移動し、「コピー元のVDI名」に「./CentOS.vdi」というように「./」を付けてコマンド実行したところエラーが発生しました。理由は詳しく調べてませんが「./」を外すと成功しました。

次に可変サイズに変換されたVDIのサイズ変更をします。サイズはMBで指定します。

VBoxManage modifyhd (コピー先のVDI名) --resize (サイズ)

そしてまた可変サイズから固定サイズに変換&コピーをします。ここも少し時間がかかりますので少し待ちましょう。

VBoxManage clonehd (コピー先のVDI名) (新しいVDI名) --format VDI --variant Fixed

これでコマンドラインからの操作は完了です。ここで元のVDIの他に2つのVDIが新しくできています。元のVDIとコピー先のVDI(可変サイズのもの)は必要ないので削除して構いません。(私は不安だったのでここでは削除せず、最後まで作業が完了してから削除しました。)

次はVitrualBoxの操作です。仮想マシンの設定から「ストレージ」の「コントローラー」でVDIを差し替えます。元のVDIを選択し、削除アイコンをクリックします。

仮想ディスクを削除

仮想ディスクを削除

削除できたら追加アイコンをクリックして「ハードディスクを追加」をクリックし「既存のディスクを選択」から新しいVDIを選択します。

仮想ディスクを追加

仮想ディスクを追加

このままではまだCentOS7側からは大きなサイズでは見えません。パーティションがそのままだからです。これをCentOS7側から拡張して使えるようにします。

CentOS7の端末からコマンドで実行する方法もありますが、私は「GParted」というツールを使いました。ダウンロードページ中段くらいにある「Download gparted-live-0.27.0-1-i686.iso」というリンクをクリックしてISOファイルをダウンロードします。(バージョンは2017年2月時点)

ダウンロードできたら仮想マシン設定の「ストレージ」の「コントローラー」でそのISOファイルを「光学ドライブを追加」から選択して追加し、「システム」の起動順序で「光学」を最上位に移動しておきます。

これでVirtualBox側の作業は基本的に完了です。CentOS7での作業に移ります。

それはまた次回。

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